32057265.JPG著者/訳者名 大沢武男/著
出版社名 講談社
(ISBN:978-4-06-287937-8)
発行年月 2008年04月
サイズ 209P 18cm
価格  735円(税込)

 ワイマール憲法ということは、世界史その他で習うが、実際そのワイマール憲法下のドイツとはどんな時代だったのか? ということは、日本人の大多数はほとんど知らないのではないだろうか。どのような時代かを知るにはコンパクトにまとまっている本書で知ることができます。そして、ドイツでのユダヤ人というものがどういうものだったかを知る上でもよい本だと思います。更に、民主的な憲法といわれているワイマール憲法下でナチスが台頭してくることも忘れてはならない。このことも手短に知ることができる良書だと思います。

本の内容
第一次大戦後の窮状にあえぐドイツに成立したワイマール共和国。そこには、不安定な社会情勢下、孤独と不安にさいなまれつつも「共生」の理想を掲げ苦闘したユダヤ人の姿があった。革命家ローザ・ルクセンブルク、憲法を起草したプロイス、バイエルン王国を倒したアイスナー、外務大臣ラーテナウ、法務大臣ランズベルク、カフカやヴァッサーマンなどの作家、フロイトら学界の重鎮、そしてアインシュタインをはじめとする数多のノーベル賞受賞者―。「ユダヤ人絶滅」前夜に咲き誇ったユダヤの栄光と、時代の激流の中で彼らが感じ、考え、めざしたものとは何か。

目  次
第1章 前史ユダヤ人の解放と諸問題(問題としての「ユダヤ人」
フランス革命前夜 ほか)
第2章 ワイマール初期とユダヤ人の政治活動(バイエルン王国を倒したクルト・アイスナー
東欧からの革命家ローザ・ルクセンブルクなど ほか)
第3章 ユダヤ人のワイマール文化(経済界のユダヤ人エリート
アルベルト・アインシュタイン ほか)
第4章 夢から現実、孤立から破滅へ(世界のユダヤ人をリードしたドイツ・ユダヤ人
同化、共生への夢と現実 ほか)

著者情報
大澤 武男(オオサワ タケオ)
1942年埼玉県本庄市生まれ。上智大学文学部史学科卒。同大学院修士課程修了、ドイツ政府給費留学生、1980年ヴュルツブルク大学博士号取得。専攻はドイツ・ユダヤ人史、古代教会史。現在、フランクフルト日本人国際学校理事



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