P1030255-1.jpg この分厚(約400頁)い本を読んだ。「ロマノフ家」と題名に書かれているが、20世紀の歴史を広瀬流にアレンジした書物として書かれていると考えればよい。もちろん、本書にはロスチャイルド家や家系図がふんだんに登場して広瀬節の筆が絶好調に流れていく。私は、ここに一回読んだきりだから、詳細な検討はまだしていないし、そう簡単にできるものでもない。まずは、大河小説を読んでいる感覚で一気に読み終えたという段階だ。本書には、1963年のケネディー暗殺事件なども出てきて興味は尽きない話題がふんだんに詰め込まれている。マフィアというのは、イタリア系マフィアを思い描いてしまうが、そのようにしむけたのがハリウッドだったということが書かれているが、本筋のマフィアは別にちゃんと存在しているということも、本書を読むまで知らなかった。情報操作をされていることだ、ということを知るべきだと思った! ソ連が崩壊して新生ロシアが誕生して間もない頃に出版された本書だが、その後プーチンが現れ、現代ロシアは激動の最中だ。そのことを加味して読むと、更に本書はおもしろく知的な興味が更にわいてくるというものだ。

 広瀬隆氏の本には、クラシック音楽のこともふんだんに出てくるのであるが、本書にもその法則に違わずロシア音楽のことが出てきて、その意味でも興味が尽きない。

著者/訳者名 広瀬隆/著
出版社名 ダイヤモンド社
(ISBN:4-478-17028-2)
発行年月 1993年03月
サイズ 382,22P 22
価格  2,548円(税込)

プロコフィエフ-ショスタコーヴィッチ交響曲第5番← 本を読んでいた時に聴いていた曲です。だいたいこんな感じの曲を聴きながら読書をしていました。

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