アルカイダ系指導者アウラキ師殺害、米国で合法性めぐり論争
  「推定無罪の原則を守るべき国が裁判所の許可を得ずに市民の生命を奪うことができるのかどうか」というのも問題だし、「インターネットなどを通じた反米演説でアルカイダへの勧誘に成果をあげ影響力を強めている」というだけでアメリカ国家が殺害をしているというのも、むちゃくちゃなことをしているといわねばなりません。
<米国>「ウォール街デモ」各地に飛び火
  「行き過ぎた市場主義に異を唱える運動」「我々のシステムは壊れている」と訴え、大企業や富裕層による富の独占を批判した。考えると、リーマンショック(2008年9月15日)以来、経済の仕組みは何も解決していない、というのが実感だ。
世界選手権からの報告(4) なでしこ 浮かれない
  この記事を読むと、いままでの(女子ワールドカップ優勝までの)苦難の道のりが分かります。「わたしたちに女子の未来がかかっている」というのはいまの主将・沢にも受け継がれているわけですね。
発足3年目の韓国女子サッカーリーグ、課題が山積
  韓国女子サッカーの置かれている実情の一端が分かります。
INAC神戸の連勝止まる 後半33分から3点差追いつかれる
  「菅沢」という選手は、8月19日に行われた「東日本大震災復興支援チャリティーマッチ なでしこジャパン×なでしこリーグ選抜」にも出ていました。このチャリティーマッチ試合では、木龍という選手も活躍していたのが印象に残っています。
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 アメリカが仕掛ける戦争が、いつも!「正義の闘い」ではないので、当然このような事態が起こってくるのでしょう。アフガンでは、テロリストでもない一般市民が大量に虐殺されています。「米軍ヘリがイラクで非武装の民間人を攻撃しているビデオ映像」も公開され、厭戦気分が蔓延するのも無理もありません。もう、ベトナム戦争を上回る期間戦争をしているのも異常と言えるでしょう。911で頭に血が上り、アフガニスタンに戦争を仕掛けたこと自体が間違っていました。大量破壊兵器がなかったイラクに戦争を仕掛けたことが間違っていたように。

アフガン機密文書、だれが流した…戦争が嫌で?(読売新聞) – Yahoo!ニュース

 【ワシントン=黒瀬悦成】アフガニスタン戦争に関する米軍や米政府機関などの機密文書約9万2000点が民間サイト「ウィキリークス」に流出した問題は、アフガン戦争が長期化する中、米国内に広がり始めた厭戦気分が関係者の「内部告発」を助長した可能性が大きい。

 米同時テロへの報復として開始された「正義の戦争」が泥沼化しつつあることへの嫌気を象徴的に示す事件と言える。

 今回流出した文書は、2004年1月~09年12月に米軍などが収集した作戦情報が大半。パキスタン軍統合情報部(ISI)と旧支配勢力タリバンが裏で結託していることや、アフガン政府高官の汚職体質、米軍の攻撃の巻き添えによる民間人死者の拡大の実態などが記述されている。

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32115842.JPG著者 近藤健/著
出版社名 講談社 (ISBN:978-4-06-287956-9)
発行年月 2008年08月
サイズ 254P 18cm

 私は、アメリカが大嫌いなのだが、冷静にその「嫌い」を分析してみると、アメリカ政治が嫌いであって、そのアメリカ政治を支持しているアメリカ国民も嫌いなのだ。しかし、ここは冷静に。実際にこの本を手にとって目次を読んでもらいたい。文字通りいろいろなことを「反米主義」ということを主題に広範に取り上げられている。読者としては、広範に取り上げられているので、興味があること無いこともあるであろうが、「いろいろなことが論じられていることに驚きを感じる」かもしれない。それこそ、「近代の超克」も出てくるし数学者・藤原正彦の『国家の品格』も出てくるし、エドワード・W・サイードも出てくる、と書けばわかってもらえるかも。それだけ、いろいろ論じられているので感想を書くのが難しくもあるのだ。実際に読んでいただきたい。読んで良かった、と思える本だ。教養ある人でも自分の知らなかったことがたくさん出てくる! ちょっとしどろもどろ。

本の内容
反米主義という現象から、まともなアメリカ批判、対米経験からくる、また出来事への反応としての反米感情などを削ぎ落としてみると、反米主義の内実は、資本主義システムのなかで大量消費文化の性質である浪費と破壊と格差をいかに抑制するかという望ましい資本主義をめぐる自分探しである、といえるのではないか。政治・経済・文化のアメリカ化に世界が抵抗している。

目  次
第1章 反米主義をつかまえる(素朴な疑問
ブッシュの罪
反米主義現象のとらえ方 ほか)
第2章 アメリカニゼーションの恐怖(無意識のアメリカ化
文化は商品か
ハリウッドはアメリカ化の先兵か ほか)
第3章 屈折した心理 日本の場合(人種(主義)という通奏低音
排日移民法と原爆投下
「アジア主義」の気分 ほか)

著者情報
近藤 健(コンドウ ケン)
1933年生まれ、国際基督教大学卒業。毎日新聞社入社後、サイゴン特派員、ワシントン特派員、外信部長、ワシントン支局長、論説委員などを務める。退社後は国際基督教大学教授、愛知学院大学教授を務める。専門はアメリカ研究

 アメリカの同時多発テロのあとに起こった事件で、これも外国のテロリストの仕業であるかもしれないと恐れられた事件だ。しかしながら、炭疽菌を分析してみると、どうもアメリカ軍のものらしいということがわかって以来、アメリカの当局もマスコミも黙りを決め込んでいたのだった。こんな恐ろしいものをつくっていたから、「それを試してみたい」という人物が現れるのも、ある意味必然的なことであると思える。こんな事を研究しているから罰が当たったのだと考えるのは、間違っているか?

炭疽菌事件で訴追予定の科学者が自殺、治療研究の第一人者 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 【ワシントン=宮崎健雄】米ロサンゼルス・タイムズ紙などは1日、米同時テロ直後の2001年秋、米議員事務所などに炭疽(たんそ)菌入りの封書が送られ、5人が死亡した事件で、連邦捜査局(FBI)が近く訴追する予定だった科学者が自殺したと報じた。

 この科学者は、メリーランド州フォート・デトリックの陸軍感染症医学研究所で勤務していたブルース・アイビンス氏(62)。7月29日、薬物の大量摂取で死亡した。

 アイビンス氏は炭疽菌治療研究の第一人者で、事件当時、FBIにも協力していた。捜査当局は、治療法の研究の一環として事件を起こしたとみているという。

 同研究所は、生物・化学兵器の研究施設として知られ、早くから複数の関係者が捜査対象となっていた。

(2008年8月2日11時10分 読売新聞)

32087126.JPG著者/訳者名 渡辺将人/著
出版社名 講談社 (ISBN:978-4-06-287949-1)
発行年月 2008年06月
サイズ 245P 18cm
価格  777円(税込)

 私にとっては、一気に読むことができた新書です。アメリカについて考える場合、宗教について分析する場合もあれば、「保守とリベラル」という切り口で分析する場合もあります。本書の場合は「保守とリベラル」です。

 著者は、まだ30代そこそこの研究者ですが、アメリカに長く住んでいたようで、しかも、実際に選挙にも携わった経験をいかしてよどみなく筆は進む感じで本書は書かれています。何ヶ月かアメリカに滞在して本を書くというアメリカ研究者にありがちなタイプではなく、実際アメリカで仕事をした(民主党の選挙活動)強みが本書には現れているように感じられます。

 一言で「保守とリベラル」といっても、いろいろな多様性があることが本書を読み進む内に分析されています。かなり詳しく書かれているので、読み進むには忍耐が必要に感じました。こういう多様性をふまえた上でアメリカについて分析しないと一面的な考えに終わってしまう恐れがある事を肝に銘じなければなりません。

 スターバックス・コーヒーのリストラが最近のニュースに上がっていましたが、このコーヒー店を利用するのは、民主党支持者が多いというのもはじめて知りました。クアーズビールをおもに飲むのは、共和党支持者のライフスタイルというのも、初めて知って納得です。日本人には知らないことがいっぱい詰まっています。一度読むことをお勧めします。

本の内容
アメリカ人はみんなワシントンが嫌いだ!日本からはわからないその意外な素顔。スタバ好きはリベラル!?知らないアメリカ発見の旅へ。

目  次
第1章 「保守」と「リベラル」
第2章 都市 移民のシェルター
第3章 南部 怒りの独立王国
第4章 信仰 共同体にひそむ原理主義
第5章 メディア 大衆化の舞台装置
終章 自由主義 アメリカ精神の奥底

著者情報
渡辺将人(ワタナベ マサヒト)
1975年東京生まれ。シカゴ大学大学院国際関係論修士課程修了。ジャニス・シャコウスキー米下院議員事務所、ヒラリー・クリントン上院選本部=アル・ゴア大統領選ニューヨーク支部アウトリーチ局(アジア系集票担当)を経て、テレビ東京入社。報道局経済部にて「ワールドビジネスサテライト」ディレクター、取材センター政治部記者として総理官邸、外務省、防衛庁、国会を担当。テレビ東京退社後、コロンビア大学ウェザーヘッド研究所を経て、ジョージワシントン大学ガストン・シグール研究センター客員研究員。専門は米政治外交

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