アメリカが仕掛ける戦争が、いつも!「正義の闘い」ではないので、当然このような事態が起こってくるのでしょう。アフガンでは、テロリストでもない一般市民が大量に虐殺されています。「米軍ヘリがイラクで非武装の民間人を攻撃しているビデオ映像」も公開され、厭戦気分が蔓延するのも無理もありません。もう、ベトナム戦争を上回る期間戦争をしているのも異常と言えるでしょう。911で頭に血が上り、アフガニスタンに戦争を仕掛けたこと自体が間違っていました。大量破壊兵器がなかったイラクに戦争を仕掛けたことが間違っていたように。

アフガン機密文書、だれが流した…戦争が嫌で?(読売新聞) – Yahoo!ニュース

 【ワシントン=黒瀬悦成】アフガニスタン戦争に関する米軍や米政府機関などの機密文書約9万2000点が民間サイト「ウィキリークス」に流出した問題は、アフガン戦争が長期化する中、米国内に広がり始めた厭戦気分が関係者の「内部告発」を助長した可能性が大きい。

 米同時テロへの報復として開始された「正義の戦争」が泥沼化しつつあることへの嫌気を象徴的に示す事件と言える。

 今回流出した文書は、2004年1月~09年12月に米軍などが収集した作戦情報が大半。パキスタン軍統合情報部(ISI)と旧支配勢力タリバンが裏で結託していることや、アフガン政府高官の汚職体質、米軍の攻撃の巻き添えによる民間人死者の拡大の実態などが記述されている。

 内部告発情報の公開を目的としたウィキリークスは、ベトナム戦争下の1971年に米政府職員が米政権の東南アジア政策に関する機密文書をニューヨーク・タイムズ紙に持ち込み、米国内の反戦世論の流れを決定づけた国防総省秘密文書(ペンタゴン・ペーパーズ)漏えい事件を強く意識しているとされる。

 しかし、当時の文書が、ジョンソン政権が国民に隠していたベトナム戦争の実態を暴露する内容だったのに対し、今回の文書で現時点で判明している内容は、既に報道や議会証言などで公になっているものがほとんど。流出した量が膨大であるため、国防総省は、重要機密が含まれているかどうか最終確認するのに「数日かかる」としているが、ギブス米大統領報道官は、「目立った新事実はない」と強調した。

 世論の関心はだれが文書を流したかに移りつつある。米政府も捜査を始めた。

 複数の米メディアによると米軍は、先に米軍ヘリがイラクで非武装の民間人を攻撃しているビデオ映像などを同サイトに渡したとして起訴された、ブラッドリー・マニング陸軍上等兵が今回も関与した可能性を捜査している。同上等兵は、バグダッドで情報分析官として勤務していた2007年当時、機密文書を読んでいるうちに米国の外交政策に幻滅したとされる。

 作戦遂行上への影響という以上に、対テロ戦争の暗部が機密文書の形で公表されて話題を呼び、「正義の戦争」への疑問が広がること自体が、戦争遂行という国家意思を鈍らせるボディーブローになってくる。すでに、インターネット上などでは、今回の確信犯的な「反戦」行為を英雄視する声も出ている。

 戦争に疑問を抱く米軍関係者が追随して内部告発に走る恐れも十分にある。今後、機密情報の流出が度重なれば、米軍にとって最悪の事態だ。

最終更新:7月28日10時54分

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米軍動向



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