1. 発信箱:御用学者はいらない=布施広(論説室)
  2. <NHK受信料滞納>5年で時効、回収一部認めず 旭川地裁
  3. 金箔が磁石になる 実験で確認
  4. シャープ巨額赤字の背景 テレビ採算悪化は業界共通、再編の可能性も
  5. <汚染木材>バイオ燃料作る技術 東京農業大客員教授ら開発
  6. <インサイダー>経産省元審議官 社長報告の当日、株を購入
  7. 宜野湾市長選で親族リスト作成指示 沖縄防衛局長 更迭も
  8. <養殖魚の餌>ハエのサナギを原料に…愛媛大チーム開発
  9. [チャリティーマッチ]INAC神戸、バルサ女子と1-1ドロー
  10. なでしこ女王INAC、バルサとドロー
  11. バルサ、川澄に一目ボレ 監督が試合後絶賛
  12. バルサを魅了!川澄 欧州移籍へ意欲「真剣に考えます」
  13. 川澄にホレた!バルサ女子監督も絶賛

1 http://mainichi.jp/select/today/news/20120202k0000m070087000c.html?inb=tw
■発信箱:御用学者はいらない=布施広(論説室)

毎日新聞 2012年2月2日 0時29分
 オバマ米大統領がイランに「いかなる選択肢も排除しない」とすごんだ翌日(日本時間1月26日)である。東京都内で「季刊アラブ」(日本アラブ協会発行)が主催する新年会が開かれた。この雑誌は知る人ぞ知る存在というか、報道各社や外務省、大学、企業などの中東専門家を執筆陣に擁し、記事のレベルはすこぶる高い。

 その集まりでよく耳にしたのは「米軍のイラン攻撃はありえない」という声だ。1月19日の本欄でも触れたように、米外交の重点課題はイスラエルの安全であり、米国は選挙の年だから「イラン危機」が殊更クローズアップされる。が、そこには選挙向けのポーズもあって、冷静なオバマ政権は、イラン攻撃で世界経済を混乱させるのは最悪のシナリオだと考えている--と海千山千の専門家たちは読むのだ。

 ただ、専門家もいろいろで、数日後、ある大学教授がテレビで「日本は北朝鮮問題があるから、イラン問題で米国に同調すべきだ」と言うのを見て、おやおやと思った。私は覚えている。この人はイラク戦争でも同じ論法で対米協力を支持したのだ。

 日米協調は大事だ。軍事行動も私は一概には否定しない。が、米国は北朝鮮問題で日本の安全のために何をしてくれたかという総括もなく、ただ対米協力を訴えても米国の御用学者と思われるだけだろう。米国にもばかにされるだけだろう。

 イラク戦争で消耗した米国をあざけるように、北朝鮮は核実験を繰り返した。日本はイラク戦争の被害者だと指摘した米要人もいるそうだ。日本への北朝鮮の脅威はそっくり残って、増大したからだ。

 よくしゃべる教授の顔を見ながら思った。イラク戦争時、日本の論客とされる人々がどんなことを言っていたか、詳しく検証しなければいけない、と。

2 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120202-00000005-mai-soci
■<NHK受信料滞納>5年で時効、回収一部認めず 旭川地裁

毎日新聞 2月2日(木)2時14分配信
 NHKが受信料を滞納していた契約者に6年8カ月分の支払いを求めた訴訟の控訴審で、旭川地裁(田口治美裁判長)がNHK全面勝訴の1審判決を変更し、5年を過ぎた分は時効で請求できないとする判決を言い渡していたことが分かった。判決は1月31日。

 民法で一般的な債権の時効は10年だが、判決は受信料を家賃やマンション管理費などと同じ時効が5年の「定期給付債権」に当たると認定。5年より前の約1万7000円分の請求は退けた。

 NHKによると、5年以上前の受信料請求権を認めない判決は昨年9月の松戸簡裁判決(控訴中)に次ぎ2例目。NHKは判決を不服として上告した。

 訴えられていたのは北海道旭川市の男性。NHKは滞納した約10万円を請求し、1審の旭川簡裁は全額支払いを命じた。男性側は控訴し、芸能人の報酬や電気料金などと同じ1~2年で請求権が失われると主張していた。

 NHK札幌放送局は「主張は大筋で認められたが、請求の一部が認められなかった」とコメントしている。【横田信行】

3 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120202-00000124-san-soci
■金箔が磁石になる 実験で確認

産経新聞 2月2日(木)7時55分配信
 金は磁石を近づけてもくっつかないが、磁石になる隠れた性質を持っていることを高輝度光科学研究センター(兵庫県)などが金箔(きんぱく)を使った高感度の実験で明らかにした。金を材料に使う高密度の磁気記憶媒体の開発につながる成果で、米物理学会誌に発表した。

 金は鉄などと違って、磁石の性質は持たないと長く考えられてきた。近年の研究で、数ナノメートル(1ナノメートルは100万分の1ミリ)程度の極小サイズだと磁石になることが分かってきたが、人間の目に見える大きさの金で確認したのは初めて。

 同センターの鈴木基寛主幹研究員(X線分光学)らは、約5ミリ四方の金箔を使って大型放射光施設「スプリング8」で実験。鉄の1万分の1程度と極めて弱いものの、磁石になる性質を持つことを突き止めた。

 実験では、電気を流して磁石の性質を持たせた電磁石のコイルの中に金箔を置き、2種類のX線をほぼ同時に照射。金箔が磁石になったことを示す2つのX線の吸収量の差を見つけた。

 金は磁石にくっつく性質よりも、離れる性質の方が強いため、従来の手法では隠れた微弱な性質を検出できなかった。(小野晋史)

4 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120201-00000569-san-bus_all
■シャープ巨額赤字の背景 テレビ採算悪化は業界共通、再編の可能性も

産経新聞 2月1日(水)18時33分配信
 シャープが平成24年3月期に創業以来最大の最終赤字に陥ることになった最大の原因は、他の電機メーカーにとっても共通課題であるテレビや液晶パネルなどの採算悪化が原因だ。歴史的な円高や欧州経済不安などの外部環境はもとより、韓国勢を含めた世界的な過当競争による価格の下落は止まらない。「売れば売るほど赤字を垂れ流す」(大手幹部)という構造的な問題を解決しない限り、日本メーカーが縮小均衡に陥るのは避けられない。

 「利益を落とした最大のポイントは想定以上の市場の悪化だ」

 同日午後、都内で開いた記者会見でシャープの片山幹雄社長は表情をゆがめた。かつては業界随一の高収益を誇りながらも、“液晶一本足打法”と揶揄されてきた事業構造の弱点が露呈した形だ。

 同社はテレビや液晶パネル事業をめぐっては、今年度からさまざまな構造改革の手を打ってきた。

 ブランド力向上に寄与した「亀山モデル」の液晶テレビを生産していた亀山工場(三重県亀山市)はスマートフォン(高機能携帯電話)向けなどの中小型液晶パネル工場に転換。「第10世代」と呼ばれる大型ガラス基板を世界で唯一採用する堺工場(大阪府堺市)でも値崩れが比較的少ない60型以上の超大型テレビに注力した。だが、震災や超円高などに加え、世界的な市況悪化のスピードはそれらを上回った。

 シャープに限らず、テレビ事業を抱える電機メーカーはいずれも厳しい局面に立たされている。ソニーは今期、テレビ事業だけで1750億円もの赤字を見込み、実に8年連続の赤字。パナソニックも4年連続の赤字だ。

 テレビを中心とする家電事業が各社の経営を揺るがしているのは明らかで、24年3月期に最終赤字に転落する4社のうち、パナソニック、ソニー、そしてシャープの3社が家電を中心とした商品群を構成する「弱電系」のメーカーだ。

 この日、シャープが堺工場の減産を発表したように、パナソニックもプラズマテレビ用パネルの主力工場を年度内に停止。ソニーも韓国サムスン電子と合弁で手がけてきた液晶パネル生産を解消する。だが、対症療法的な取り組みには限界があり、「改めて業界再編が議論される可能性がある」(アナリスト)との見方も強まっている。

5 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120201-00000001-mai-soci
■<汚染木材>バイオ燃料作る技術 東京農業大客員教授ら開発

毎日新聞 2月1日(水)1時18分配信
 東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質に汚染された木材などから、放射性物質を除去しつつバイオエタノールを高効率で作る技術を東京農業大の市川勝客員教授らが開発した。福島県では除染作業で生じた廃材や下水汚泥が処理されずたまり続けている。市川さんは「負の遺産をプラスにする一石二鳥の技術。活用してもらうことで復興の一助になれば」と話している。【神保圭作】

 市川さんは09年、木材や稲わらを従来よりも効率良くバイオエタノールに加工する技術「直接合成法」を他大学と共同開発した。乾燥させた原料を粉砕し、800~1000度の高温水蒸気で一酸化炭素と水素にガス化。金属触媒を使って反応させると濃度97%のエタノールになる。

 この方法で、原料1トン当たり約500キロのバイオエタノールが生成でき、一般的な製造法の4倍にのぼることから、低コスト化につながると期待されている。

 市川さんは、原発事故由来の放射性セシウムが約800度で揮発する特性に着目。原料をガス化させる過程でセシウムをフィルターに吸着させることで、汚染木材でも加工できるよう改良、実験で99%除去できることを確かめた。今後は福島県南相馬市で実際に汚染された木材を使い、実証実験を予定している。

 試算では、約10万トンの木材からバイオエタノール約5万キロリットルを生産でき、すべて汚染木材を使っても、10キロ分のフィルターで放射性セシウムを吸着できるという。

 この方法は木材だけでなく下水汚泥や落ち葉なども原料に活用できる。福島県ではいずれも処理が進まず、一方で広大な森林の樹木も汚染されたまま放置されている状態だ。市川さんは「放射性物質を取り巻く問題を、この技術で解決できる可能性がある」と話している。

6 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120201-00000009-mai-soci
■<インサイダー>経産省元審議官 社長報告の当日、株を購入

毎日新聞 2月1日(水)2時42分配信
 半導体大手エルピーダメモリの政府支援などを巡り、金融商品取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕された経済産業省元審議官、木村雅昭容疑者(53)が、エ社社長から再建策の進捗(しんちょく)状況などを報告された当日、同社株を購入していたことが分かった。他にも企業の内部情報を職務上得た直後の株購入が常態化しており、証券取引等監視委員会など捜査当局は、木村容疑者が政策立案に関わる国家公務員としての立場を利用して株取引を繰り返したとみている。

 捜査関係者によると、木村容疑者が同省商務情報政策局の担当審議官だった09年2月13日、エ社社長が同省を訪問。台湾メーカーとの業務提携が前進している状況などを、木村容疑者らに報告した。これを受けて、木村容疑者は同日午後、初めてエ社株を約1000株購入。同月20日にエ社幹部が進捗状況を伝えた際にも、同日中にエ社株約2000株を買い増した。

 更に改正産業活力再生特別措置法の適用を巡り、エ社幹部が日本政策投資銀行の融資に関わる相談のため同省を訪問(同年3月12日)した翌日(同13日)も、エ社株約1000株を買い付けたという。

 また、東京地検特捜部による逮捕容疑となったエ社株の同年5月分の購入や同年4月のNECエレクトロニクス株購入以外にも、木村容疑者は直属の部下を通じて企業情報を得たAV機器メーカー・パイオニアなどの株を購入していたという。

 証券監視委と特捜部は一連の株取引を把握しているが▽エ社と台湾メーカーとの業務提携に関して、入手情報と実際の内容が異なるなど「重要事実」(インサイダー取引の構成要件)の認定にハードルがある▽パイオニアなどの株購入では利益が上がっていない--ことなどから立件を見送っている。

7 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120201-00000085-san-soci
■宜野湾市長選で親族リスト作成指示 沖縄防衛局長 更迭も

産経新聞 2月1日(水)7時55分配信
 沖縄防衛局が米軍普天間飛行場がある沖縄県宜野湾(ぎのわん)市長選に向け、職員に有権者の親族がいるかどうかを調べてリストを作成するようメールで指示していたことが31日、分かった。真部朗(まなべ・ろう)局長が該当職員らに「講話」を実施していたことも判明。同日の衆院予算委員会で共産党の赤嶺政賢氏の指摘により発覚した。

 防衛省は31日、課長級職員2人を現地に派遣し、真部氏から事情聴取したところ事実関係を大筋で認めた。2月1日未明、鎌田昭良官房長は帰京した職員から報告を受け、対応を協議。最終的には田中直紀防衛相が真部氏の進退を判断するが、更迭は避けられない見通し。防衛省は1日朝の衆院予算委理事会で事実関係を説明する。

 真部氏は31日夜、「多くの方々にご迷惑をお掛けし反省している。防衛省が事実認定と評価をする。それに従う」と語った。

 防衛省関係者によると、真部氏は講話で「選挙参加は呼びかけたが、特定候補の支援要請はしていない」というが、公職選挙法(公務員の地位利用)や自衛隊法(政治的行為の制限)に抵触する恐れもある。

 赤嶺氏によると沖縄防衛局総務課人事係は1月4日午後、「各部庶務担当者」宛てに宜野湾市に住む職員や選挙権がある親族のリスト提出をメールで要請。同18日のメールでは宜野湾市在住の職員と選挙権を有する親族がいる職員を対象に同23、24両日に真部氏による「講話」を実施することを明記し「必ず聴講するよう、別添『聴講者リスト』の職員に通知願います」と要請していた。

 沖縄防衛局では、田中聡前局長が昨年11月に記者団とのオフレコ懇談で、普天間飛行場移設に関する環境影響評価書提出に関し「犯す前にこれから犯しますよと言うか」と発言し、更迭された。真部氏は田中氏の前任だったが、体制を立て直すために再任された。

 宜野湾市長選は2月5日に告示、同12日に投開票される。自民、公明両党の推薦を受けた県議、佐喜真淳氏と、共産、社民、沖縄社会大衆3党の支持を受けた元市長の伊波洋一氏が出馬表明している。

8 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120204-00000020-mai-soci
■<養殖魚の餌>ハエのサナギを原料に…愛媛大チーム開発

毎日新聞 2月4日(土)11時0分配信
 最も一般的なハエの一種「イエバエ」のサナギを粉にして、タイやブリなどの養殖魚の餌の原料にする技術を、愛媛大の南予水産研究センターの三浦猛教授(水族生理学)が開発した。餌の成分は魚粉が中心で、一部をハエ粉末に置き換えることで餌代を抑えられ、餌の原料になる水産資源の節約にもなる。魚の病気への抵抗力が高まる効果もあるという。三浦教授らは1日、ベンチャー企業「愛南リベラシオ」を設立し、2、3年後の販売を目指している。

 養殖魚の餌は魚粉が主原料だが、元になるカタクチイワシなどの減少や、中国やベトナムなどでの養殖増加に伴い値段が高騰。魚粉の価格は、5年ほど前の倍の1キロ200円程度になっている。

 三浦教授らは、餌に占める魚粉の割合を25%減らし、減らした量の4分の1をハエの粉で、残りを大豆などで補った餌を作った。マダイ数千匹に与え、既存の餌で育ったマダイと比べると、肉付きは遜色なく、色合いが向上。またハエの粉には免疫を活性化する物質が含まれることも分かった。ハエは宮崎県の会社が豚のふんでサナギまで育て、乾燥して粉にする。安全性を考え、約120度2気圧で加熱、加圧して滅菌する。

 新たな餌は三浦教授の試算で、既存の餌より1キロ当たり5.5円安い74.5円になるという。三浦教授は「養殖は世界中で伸びているが日本は減少傾向で、経営悪化のため廃業するところもある。効率よく育てられる餌でそういう状況を打破したい」と話している。【野田武】

最終更新:2月4日(土)11時0分

9 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120203-01094000-gekisaka-socc
■[チャリティーマッチ]INAC神戸、バルサ女子と1-1ドロー

ゲキサカ 2月3日(金)11時32分配信
[2.2 セイコーチャリティーマッチ バルセロナレディース1-1 INAC神戸 バルセロナ]

 スペイン遠征中のINAC神戸は2日、スペイン・バルセロナのカンプ・ノウの隣に位置しているミニエスタディにて、FCバルセロナの女子チームであるバルセロナレディースと慈善試合を行い、1-1で引き分けた。

 昨年度2冠、2月9日から行われるなでしこJAPAN候補合宿にも7人を送り込むINAC神戸。対するバルセロナは今季のスペインリーグ19試合を18勝1分の無敗で首位独走中。緻密なパスワークを得意とする両チームの戦いに、注目が集まった。

 ともに4-3-3の布陣をとり、前半はバルセロナのキックオフで試合がスタートした。互いに丁寧なポゼッションを見せるものの、なかなかシュートまで至らない。それでも前半14分、INACはMF南山千明が左サイドを抜け出し、PA手前からこの試合のファーストシュートとなるループシュートを放つと、ボールは大きな弧を描いてゴールネットを揺らした。

 先制したINACはその後も右サイドを中心とした崩しでバルサゴールへと迫る。しかし前半終了間際の44分、PA左手前でFKを与えると、ゴール前の混戦から同点ゴールを決められてしまった。

 後半、バルセロナは2選手を残し、その他の全選手を交代。一方INACはMF澤穂希に代え、常盤木学園高から加入した新人FW京川舞を投入した。バルセロナは、この試合で度々見られたINACのビルドアップのミスを付くが、得点に至らない。一方、INACも韓国女子代表MFチ・ソヨンを中心に攻撃を組み立て、裏を付くスルーパスなどでバルセロナゴールを脅かすものの、シュートがポストに嫌われるなど、決定機を逃す。バルサも終盤、ミドルシュートなどで会場を沸かしたが、スコアは動かずそのまま試合終了。注目の一戦は引き分けで終えた。

 この試合はセイコーチャリティーマッチと称され、試合前には東日本大震災の被災者の方に向けて黙祷が行われた。また試合で使われたユニフォームは、オークションで販売され、その収益は義援金となる予定だ。

(文 小堺めぐみ)

10 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120204-00000008-sanspo-socc
■なでしこ女王INAC、バルサとドロー

サンケイスポーツ 2月4日(土)7時51分配信
 女子サッカー・親善試合(2日、スペイン・バルセロナ)MF沢穂希(33)ら日本女子代表7選手を擁するなでしこリーグ女王のINAC神戸が、遠征先でスペインリーグ・バルセロナの女子チームと対戦した。INACは前半15分、MF南山千明(26)のゴールで先制したが追いつかれ、1-1の引き分け。それでも前半だけ出場した沢に、現地でも注目が集まった。

 リーグ優勝のご褒美で実現した親善試合。“なでしこ”を待ち受けていたのは、異国での大フィーバーだった。

 試合前、ピッチ上での写真撮影時には、INAC側にバルセロナの倍以上のカメラマンが殺到。前半15分、2列目から飛び出したMF南山が、1対1となった相手GKの頭上を抜けるループシュートを決めると、場内からため息がもれた。

 前半終了間際に同点とされたが、後半にもMF大野らがゴール前で本家・バルセロナも顔負けの華麗なパスワークを披露。決めきれずドローに終わったものの、大きな手応えと収穫を得た。

 前半だけ出場したMF沢は「クラブチームとして海外でできたのは、若い選手たちにとっていい経験になったと思う。この手応えをリーグや代表で生かしていきたい」と充実の表情。3日付スペイン紙エルムンド・デポルティボは「バロンドールを獲得した沢が、プレミアムなボールコントロールと創造性をみせた」などと報じた。

 INACはこの後、昨年のクラブW杯を制したバルセロナ男子のリーグ戦も観戦し、8日に帰国予定だ。

11 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120203-00000239-sph-socc
■バルサ、川澄に一目ボレ 監督が試合後絶賛

スポーツ報知 2月4日(土)8時1分配信
 ◆サッカー セイコー・チャリティーマッチ バルセロナ1―1INAC(2日・バルセロナ) なでしこジャパンのFW川澄奈穂美(26)がバルセロナ入団!? スペイン遠征中のINACは2日、バルセロナ女子と親善試合を行い、1―1で引き分けた。前半15分にFW南山千明(26)が先制ゴールを挙げたが、前半終了間際に追いつかれた。川澄は試合後、バルセロナの監督に絶賛され「オファー? あった時に真剣に考えたいと思います」と前向きに答えた。

 相手指揮官のハートを射止めた。「一番気に入った選手は」という質問に、バルセロナのシャビエル・ジョレンス監督はINACの背番号9を指名した。川澄は「今、初めて聞きましたがうれしいです」と笑顔。「オファーがあったら? 魅力的なチームだったので、もしあれば、あったときに真剣に考えたいと思います」と答えた。

 昨年の女子W杯で、なでしこジャパンのパスサッカーは「女子版バルサ」として称賛された。その中核メンバーを擁するINACが、サッカー選手なら誰もがあこがれる青赤の縦じまユニホームを着る“本家”と対戦。スペイン女子リーグ初優勝へ向け首位を走るバルサは、男子チーム同様のパスサッカーを繰り出してきた。INACは丁寧なプレスとパス回しで徐々に主導権奪い返すと、壁パス、三角パス、スルーパスという高い技術を披露し、スペイン人観客をうならせた。

 女性版バロンドールで注目されていた沢は前半限りで交代。バルサ関係者の目は左サイドで機敏に動き、早いドリブルと高い技術を持つ川澄に集まった。「最初はかなりボールを回されて、日本にはないスピード感やパス回しがあったから少し戸惑った」と川澄は反省したが、沢しか知らない現地関係者の目に鮮烈な印象を刻みつけた。

 新主将のFW大野は「カンプノウの隣のスタジアムで試合ができたのは、正直うれしかった」と話し、沢は「体調は大丈夫。惜しいチャンスをしっかり決められていたら、勝てた試合だった」と手応えを明かした。

 試合は先制しながら引き分けたが、世界女王なでしこの国の実力を見せつけた。その攻撃の主役を担った背番号「9」川澄。日本人初のバルセロナ・トップチーム所属という栄誉も夢ではない。

12 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120204-00000056-spnannex-socc
■バルサを魅了!川澄 欧州移籍へ意欲「真剣に考えます」

スポニチアネックス 2月4日(土)7時2分配信
 なでしこジャパンのFW川澄奈穂美(26=INAC神戸)が欧州挑戦に意欲を示した。スペイン遠征中のINAC神戸は2日、スペイン女子1部リーグ首位のバルセロナと東日本大震災の復興支援のための慈善試合を行い、1―1で引き分けた。フル出場した川澄は得点こそなかったが、敵将が名指しで称賛する好プレーを披露。バルセロナから正式オファーがあれば、前向きに検討する姿勢を見せた。

 名門バルセロナのユニホームに初めて袖を通す日本人は、香川でも本田でもなく、川澄かもしれない。バルサ男子の本拠地カンプ・ノウの隣にあるミニ・エスタディ。男子の2軍にあたるバルセロナBの本拠地で目の肥えた地元ファンをうならせたのは、FIFA女子最優秀選手に輝いたMF沢ではなく、昨季なでしこリーグMVPのFW川澄だった。

 「日本にはないスピード感とか、パス回しがあって少し戸惑った印象があった。それでもゴールに迫る感じはINACらしい形が出せたと思う」。スペインの強豪相手に実力を見せつけた。4―3―3の左FWで先発すると前半27分、後半32分と思い切り良くシュートを放った。そして敵地のスタンドを何度も沸かせたのはドリブル突破。3年連続でFIFAバロンドールに輝いたFWメッシのようなスピードあふれるプレーで左サイドを切り裂いた。生中継した「バルセロナTV」のコメンテーターは「スキャンダラスなくらい素晴らしい選手」と絶賛すれば、敵将のジョレンス監督も「きょうの試合では川澄選手のプレーが一番印象的だった」と称えた。

 メッシ擁するバルセロナは憧れのチームだ。試合後に記した自身のブログで「本物のバルセロナのユニホームを着る相手と試合したなんて夢のよう」と感激を表現。CS中継で試合をチェックするほか、昨年12月のトヨタ・クラブW杯決勝のサントス(ブラジル)―バルセロナもテレビ観戦し、2得点を挙げたメッシのプレーに「ため息が出ますね。良いイメージが湧いた」と刺激を受けた。FW大野が「男子のバルサのようにパスをつなぐサッカーでやってきた」と語ったように、この日対戦した女子もスタイルは男子と同じ。川澄は「バルサは魅力的なチームだった。もしスペインリーグからオファーがあれば、真剣に考えます」と欧州挑戦への意欲を語った。

 4日には隣のカンプ・ノウで男子のバルセロナ―Rソシエダード戦を観戦予定。“生メッシ”を見ながら将来、青とえんじのユニホームを着る自分を想像するかもしれない。

 ▼INAC神戸星川監督 バルセロナは想像以上にレベルが高かった。リーグ首位を走る力のあるチームで、世界は広いなと思った。バルサ女子は男子のバルサと同じく攻撃サッカーの理念を持ってプレーしていると感じた。

 ▽バルセロナ(女子) FCバルセロナの支援を受けて1980年代に創設され、スペイン女子リーグは88~89年の創設から参加。01年から正式にFCバルセロナの女子チームとなった。ここまでリーグ優勝はないが、スペイン女王杯は94年と11年に優勝。今季はここまで18勝1分けでリーグ首位につけている。

13 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120204-00000014-dal-socc
■川澄にホレた!バルサ女子監督も絶賛

デイリースポーツ 2月4日(土)7時52分配信
 「国際親善試合、バルセロナ女子1‐1INAC神戸」(2日、バルセロナ)

 サッカー女子のなでしこリーグ覇者・INAC神戸は2日、遠征先のバルセロナでスペイン1部、バルセロナと親善試合を行い、1‐1で引き分けた。左サイドの日本代表FW川澄奈穂美(26)が、攻撃の起点として何度もチャンスを演出。得点こそならなかったが、バルセロナのチャビエル・ジョレンス監督は印象に残った選手として、川澄の名前を挙げた。試合は前半15分にMF南山千明(26)のゴールで先制するが、前半終了間際に追いつかれ、そのまま引き分けた。

 王者としてのプライドだ。敵地で堂々のドローにも、川澄の表情はさえなかった。「本来の自分たちの力が10とすれば今は6か7」。この1年で世界一と日本一を経験。引き分けという結果に、満足できるはずもなかった。

 日本では味わえない感覚だった。「相手は日本にないスピード感があった」と世界との違いを痛感。だが「後半になって相手のペースが落ちたこともあり、ボールを回せるようになりチャンスも作れた」と、手ごたえも得た。

 プレーでは敵将のハートを射止めた。バルセロナのジョレンス監督は「気になった選手?9の川澄、4の田中、GKも良かった」と、真っ先に名前を挙げて絶賛。国際連盟の年間最優秀選手に輝いたMF沢よりもインパクトを残し、この日ばかりは“世界の川澄”だった。

 チームの始動からおよそ10日。始動日の翌日に都内でイベントに出席するなど、W杯優勝後は多忙な日々を送っている。それでもプレーの質は落とさない。得点こそ挙げられなかったが、左サイドからクロスを上げるなど、何度もチャンスを演出。観戦に訪れた現地在住の日本人サポーターを何度も沸かせた。

 8日に帰国し、10日からはロンドン五輪本戦への生き残りをかけた和歌山合宿に参加する。代表候補14人にも順当に選出され、金メダルという次の目標に向けての戦いはもう始まっている。

 今回のスペイン遠征は優勝旅行も兼ねている。4日(日本時間5日)には、昨年のトヨタ・クラブW杯王者バルセロナの試合を生観戦する予定。世界のプレーを吸収し、川澄はまた一回り大きくなる。



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