1. 発信箱:御用学者はいらない=布施広(論説室)
  2. <NHK受信料滞納>5年で時効、回収一部認めず 旭川地裁
  3. 金箔が磁石になる 実験で確認
  4. シャープ巨額赤字の背景 テレビ採算悪化は業界共通、再編の可能性も
  5. <汚染木材>バイオ燃料作る技術 東京農業大客員教授ら開発
  6. <インサイダー>経産省元審議官 社長報告の当日、株を購入
  7. 宜野湾市長選で親族リスト作成指示 沖縄防衛局長 更迭も
  8. <養殖魚の餌>ハエのサナギを原料に…愛媛大チーム開発
  9. [チャリティーマッチ]INAC神戸、バルサ女子と1-1ドロー
  10. なでしこ女王INAC、バルサとドロー
  11. バルサ、川澄に一目ボレ 監督が試合後絶賛
  12. バルサを魅了!川澄 欧州移籍へ意欲「真剣に考えます」
  13. 川澄にホレた!バルサ女子監督も絶賛

1 http://mainichi.jp/select/today/news/20120202k0000m070087000c.html?inb=tw
■発信箱:御用学者はいらない=布施広(論説室)

毎日新聞 2012年2月2日 0時29分
 オバマ米大統領がイランに「いかなる選択肢も排除しない」とすごんだ翌日(日本時間1月26日)である。東京都内で「季刊アラブ」(日本アラブ協会発行)が主催する新年会が開かれた。この雑誌は知る人ぞ知る存在というか、報道各社や外務省、大学、企業などの中東専門家を執筆陣に擁し、記事のレベルはすこぶる高い。

 その集まりでよく耳にしたのは「米軍のイラン攻撃はありえない」という声だ。1月19日の本欄でも触れたように、米外交の重点課題はイスラエルの安全であり、米国は選挙の年だから「イラン危機」が殊更クローズアップされる。が、そこには選挙向けのポーズもあって、冷静なオバマ政権は、イラン攻撃で世界経済を混乱させるのは最悪のシナリオだと考えている--と海千山千の専門家たちは読むのだ。

 ただ、専門家もいろいろで、数日後、ある大学教授がテレビで「日本は北朝鮮問題があるから、イラン問題で米国に同調すべきだ」と言うのを見て、おやおやと思った。私は覚えている。この人はイラク戦争でも同じ論法で対米協力を支持したのだ。

 日米協調は大事だ。軍事行動も私は一概には否定しない。が、米国は北朝鮮問題で日本の安全のために何をしてくれたかという総括もなく、ただ対米協力を訴えても米国の御用学者と思われるだけだろう。米国にもばかにされるだけだろう。

 イラク戦争で消耗した米国をあざけるように、北朝鮮は核実験を繰り返した。日本はイラク戦争の被害者だと指摘した米要人もいるそうだ。日本への北朝鮮の脅威はそっくり残って、増大したからだ。

 よくしゃべる教授の顔を見ながら思った。イラク戦争時、日本の論客とされる人々がどんなことを言っていたか、詳しく検証しなければいけない、と。
Read the rest of this entry »

blank