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http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/336182.html
■野幌森林公園 シカに発信器 初の生態調査

1612_1.jpg(12/06 10:00、12/06 10:46 更新)
 【江別】都会に出没するエゾシカ(アーバンディア)問題を研究している酪農学園大チームが週明けから、野幌森林公園に生息するエゾシカの移動ルートなどの調査を初めて行う。同大敷地内に箱わなを設置し、雌ジカに衛星利用測位システム(GPS)付き発信器を付けて、謎が多かった同公園内のシカの生態を探り、共生の道を模索する。

 研究チームは同大の吉田剛司准教授(野生動物保護管理学)、伊吾田宏正講師(狩猟管理学)、金子正美教授(環境情報学)と学生で構成。

 道から捕獲許可が6日ごろまでに下りる見通しで、日本学術振興会(東京)の学術研究助成基金助成金を受けて調査を始める。

 同大のこれまでの研究では野幌森林公園のシカが繁殖している可能性が高いと指摘されているが、公園のシカがどこから来たのか、どのように行動するかなど生態について具体的な研究は進んでいなかった。

 調査では、同大敷地内で出没が目立つ場所に箱わなを設置し、わなの中に乾燥トウモロコシなどの飼料を置き、シカを誘導して捕獲。子ジカを連れて群れで行動することが多い雌3頭に首輪型発信器を付けて調査する。発信器は約1年後に自動的に外れる仕組み。

 調査は3年間の計画で、公園内に生息するシカの移動ルート、越冬地などを調べる。越冬地を狙うことで、群れ全体を一網打尽にするなど捕獲数増が期待できる。吉田准教授は「シカの行動パターンが分かれば交通事故、農地の食害を防ぐことにつながり、公園付近に住む市民も安心できる」と話す。(竹内桂佑)
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