32057957.JPG著者/訳者名 金子勝/編著 高端正幸/編著
出版社名 岩波書店 (ISBN:978-4-00-023848-9)
発行年月 2008年04月
サイズ 205P 20cm
価格 1,785円(税込)

 大都会でない地方に住んでいるものにとって、いま一番切実に感じていることは、このままここに住み続けられるのだろうか? という疑問ではないだろうか。医者にかかりたくても病院がない。介護を受けたくても、いろいろ制限があって実質受けられない。老後になって、少ない年金で生きていけるだろうか? そもそも、年金受給時になって、年金制度が崩壊しているかもしれない! 地方格差、所得格差。そもそも、このようながたがたの社会にした張本人がいるはずだなのに、人々はそれに気付いていないようだ。「改革」「改革」と叫んでいる政治家たちが、実は改革でもなんでもなくこの国を滅ぼそうとしているんではなかろうか? と考えたこと無いだろうか? どうも、この本を読んでいると、政治や経済を司っている支配層が、それをやっているように思えてくる。与党自民党は、一周も二周も遅れてアメリカやイギリスの「新自由主義経済」「新保守主義」を追及しているように思えてくるし、実際やっている。

 この本では、個別具体的な問題に即して、この国でいま問題になっていることをえぐり出し、解決策を模索している。個別具体的な問題で、いま何が問題なのかをしっかり頭に入れておかないと、テレビその他で問題を提起されても、何が問題なのかもわからない状態にされているのが国民の実情だろう。

 わかりやすくこの本に興味を持ってもらうために、この本での第7章以降に掲げられている中見出しを掲げておこう。

・根源は中曽根政権期にある
・「行革」は自治体へのツケ回しだった
・歪められた三位一体改革
・財政力格差の拡大と「東京問題」
・取舵を切れない福田政権
・大胆な地方への財源保障を
・バブルが奪ったもの
・なぜ中山間地の農業が必要か
・失敗する規模拡大の農政
・医療崩壊そして介護崩壊も
・遠のく地方分権


本の内容
いま、地方が悲鳴をあげている。財政困難、医療体制の崩壊、人口の空洞化、補助金の削減、駅前シャッター街の増加…。中曽根政権にはじまる「民活」、小泉政権で大きく舵を切った「官から民へ」の政策は、いったい、地方に何をもたらしたのか。その現状をルポし、オルタナティブを提示する。

目  次
第1章 夕張破綻 もう一つのストーリー
第2章 民営化のツケ 誰がそれを払うのか?
第3章 “合併”症—国のモデルは破綻する
第4章 使えない介護保険 使わせない介護保険
第5章 原発のつぎは原発
第6章 命の値段 地域医療が壊れていく
第7章 兵糧攻め 追いつめられる自治体財政
終章 貧困化する想像力 地方から日本が崩れる

著者情報
金子 勝(カネコ マサル)
1952年生まれ。経済・財政学者。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学経済学部教授

高端 正幸(タカハシ マサユキ)
1974年生まれ。財政学者。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、聖学院大学政治経済学部准教授



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