報道の自由がない中国の原発での火災。原発事故ではないにしても恐い。「放射能漏れは無かった」というのも、本当なのか? 変圧器がウクライナ製というのも、日本人から見たら「大丈夫なのか?」と考えてしまう。「ロシアの経済技術協力で建設」というのも「大丈夫なの?」と考えてしまう。チェルノブイリ原子力発電所事故 を思い出してしまうからだ。もし原発事故が起こったら、放射能が偏西風に乗って日本上空に流されてくるだろう。中国当局は、報道すべき事柄だと思う。
<中国>8月に原発火災 当局は公表せず(毎日新聞) – Yahoo!ニュース
<中国>8月に原発火災 当局は公表せず
9月18日12時56分配信 毎日新聞
【台北・庄司哲也、北京・浦松丈二】香港紙「明報」(電子版)は18日、中国江蘇省連雲港市の田湾原発で8月26日、爆発による火災が発生していたと報じた。消火作業で消防隊員1人が負傷したが、放射能漏れは無かったという。中国当局は事故発生について公表しておらず、国内メディアも報じていない。事故があったのは原発1号機。ウクライナ製の変圧器が爆発した。同省の警察トップが指揮を執り、約5時間後に鎮火したという。同原発はロシアの経済技術協力で建設され、1号機は昨年5月に商業運転を開始。昨年8月から2号機も稼働している。
中国のポータルサイト「捜狐(SOHU)」には、原発施設から煙が上がる様子を撮影した映像が投稿され、「8・28田湾原発での変圧器爆発が火災を誘発」との題名が付けられている。施設から大小2本の白煙があがり、大きな煙は山の尾根に沿って数キロの距離をたなびいている様子が確認できる。中国国内メディアは全く報道していない。
著者/訳者名 ビル・エモット/著 伏見威蕃/訳
出版社名 日本経済新聞出版社 (ISBN:978-4-532-35313-1)
発行年月 2008年06月
サイズ 401P 20cm
価格 1,890円(税込)
読み応えのある本です。例えば、北朝鮮の金正日の重病説(脳卒中?)がつい最近報道されていますが、彼がもし亡くなった場合、どういうことが起こるか、考えたことがあるだろうか。大混乱が起こる可能性は高い。一番影響があるのは韓国だから、韓国の報道は、金正日が回復しつつあると報道しているが、アメリカ当局者はそのようには見ていない。当然日本にも大きな影響があるだろう。P314 あたりに書かれているので、それを参考にいろいろ考えてみるのは、いまだからこそなおさら重要だろう。
北京オリンピック前のチベット問題に対する抗議行動が盛んに行われていましたが、そもそも「チベット問題」とはいかなるものなのか、ということも書かれています。「2007年に中国政府が、チベットの高僧の転生すべてを政府が取り仕切るというあらたな規制をもうけた P296」と書かれていいるが、どうなんだろう、私はあ然としてしまいました。中国に宗教の自由はない、といってしまえばそれまでだが、チベットの人達は納得いかないだろう。こういう事実を一つ一つ知っていけば知っていくほど、中国の矛盾を感じられるわけです。もちろん、日本についても書かれています。
中国とインドは、1962年、国境をめぐって紛争が起こった。国境問題も書かれていて、歴史的にも複雑であるが、分かり易く書かれている。もちろん、日中間にも尖閣諸島をめぐる問題で、中国側は自国の領土だと主張している。
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何故「天洋食品」製ギョーザが中国国内で流通したのだろう。この会社が在庫を処分したくて「流通」させたのだろうか。あるいは、何者かが盗んで食べたのか、あるいは「流通」させたのか。問題のギョーザが厳重な管理の下に置かれていないことに驚きを感じる。安全性に対する懸念はなかったのだろうか。中国当局が「中国で農薬が混入する可能性はきわめて低い」といっていることを鵜呑みにしたのか。あるいは、安全性にかかわりなく「流通」させたのか。
発展途上の国と成熟した国の情報の共有に対する考えもまるで違う。面子にこだわって情報を出し渋る事によって、中国国民が被害にあった。情報をすばやく共有することによって被害を最小限に抑えようという考えが全くない中国当局。こういう当局を追及できる環境にない中国メディアの実情。考えれば、いろいろな問題が浮かび上がってくる。
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