1106039022.jpg著者 佐高信/著
出版社名 毎日新聞社(毎日新聞社)
発行年月 2011年06月
サイズ 212P 20cm
販売価格 1,575円

 原発文化人という人達がいるらしい。私が知っている範囲では、3月11日東日本大震災以前に俳優の渡瀬恒彦が原発推進のCMに出ているのを見て「おやっ?」という記憶があります。震災で東京電力福島第1原発が爆発して以来、彼が出てくる2時間ドラマは観なくなった。もう観られなくなった、と言っていい。どういう神経をしていてテレビに出てこられるのだろう?と思うからである。福島に赴いて原発推進していた過去のお詫びにボランティアでもしたのだろうか?まあ、そういうのは聞いたことがない。あと、私が知っているタレントでは、経済評論家の勝間和代だ。一応、自己批判はしたが、推進したことを悔やんで福島にボランティアにでも行った、とは聞いていない。むしろ、福島の人達が苦しんでいる最中に自転車やバイクに夢中になっていたのがブログの記述から窺われるだけだ。原発文化人達は、国民の記憶の中から自分達が原発文化人だったことを忘れ去られるのをひたすらじっと待っているのだろう。そうはさせじというのがこの本だ。それにしてもたくさんいる。

 この本の表紙に書かれている原発文化人をコピーしておきます。
金美齢 寺田農 荻野アンナ 薬丸裕英 福澤朗 松本零士 藤沢久美 関村直人 大宅映子 草野仁 養老孟司 福島敦子 北野大 三宅久之 木場弘子 岸本葉子 野口健 豊田有恒 鈴木篤之 住田裕子 西山英彦 渡瀬恒彦 吉村作治 小宮山宏 中曽根康弘(超A級戦犯) 梅原猛(中曽根系文化人) 班目春樹(有害御用学者) ビートたけし(タイコ持ち芸人) 吉本隆明(耐用年数の切れた蛍光灯) 渡部恒三(故郷の福島を売った原発族) 大前研一(半体制の原発コンサルタント) 堺屋太一(原発反対つぶしの協力者) 清水正孝 弘兼憲史(原発礼賛の宣伝芸者) 与謝野馨(原発必要論だけは変わらず) 幸田真音(フクシマの惨事をよそに「祝宴」に興じた無神経作家) 勝間和代 星野仙一 小沢遼子 蟹瀬誠一 山折哲雄 小佐古敏荘 岡江久美子 浅草キッド 茂木健一郎 中畑清 大熊由紀子 田原総一朗 アントニオ猪木 

本の内容
吉本隆明、ビートたけしら、原発を推進した文化人50人を斬り、政官財そしてマスコミによる原発翼賛メカニズムを徹底的に暴く。

目  次
第1章 原発文化人と原発戦犯(原発文化人二五人への論告求刑
一〇人の原発戦犯他 ほか)
第2章 反原発の群像(高木仁三郎—反原発のシンボル
高木仁三郎を語る ほか)
第3章 東京電力の歴史と傲慢(何の責任も感じない殿様体質
東電という暗黒企業 ほか)
第4章 メディアと原発の危険な関係(メディアと原発の危険な関係
原発御用学者 ほか)

ISBN 978-4-620-32067-0

著者情報
佐高 信
1945年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済雑誌編集長を経て、現在、評論家として活躍中



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