著者/訳者名 ベンジャミン・フルフォード/著
出版社名 青春出版社 (ISBN:978-4-413-03698-6)
発行年月 2009年01月
サイズ 204P 20cm
訳者が書かれていませんので、著者は日本語で執筆しているものと思われます。インターネットで調べてみましたが、たくさん本を出しています。そのたくさんの本の中の一冊『アメリカが隠し続ける金融危機の真実』を読んでみました。更に、気になって 古歩道ベンジャミン も読んでみました。
第1章は、リーマン・ショック以来、これまで読んできた金融恐慌のいろいろな本のダイジェスト版のような感じで、コンパクトにまとまっているように思いました。リーマン・ショック以来明らかになった金融腐敗を知るにはいい本かもしれません。
第3章。「外交問題評議会」などのシンクタンクなどは、田中宇や広瀬隆等も触れる。著者・ベンジャミン・フルフォードも触れている。彼らに共通しているのは、英語に堪能なことだ。英語に堪能なジャーナリストとしての「常識」として、民主主義の時代にあっても、むしろそういう時代だからこそ一部の人間がこの世の中、もっと的を絞れば、金融の世界では、それを動かす人々がいるということを指摘するわけだ。
「アングロサクソンについていけば安心だ」と公言していた外交官(岡崎久彦)がいたが、この世界が今経験している世界恐慌を目の前にして、まだそういうことを公言できるのか? と考えてしまう。そのような人間達が日本を動かしてきた事実。そしてそれに従ってきたが故に日本がガタガタになってしまった事実。物事を浅いところでしか考えてこなかった指導者に率いられてきた日本。アメリカの「年次改革要望書」に従って規制緩和してきた結果、ガタガタになった日本。旧日本長期信用銀行が、アメリカの投資ファンド、リップルウッド(ティモシー・コリンズ)に買いたたかれる経緯が書かれていて、これを読んでみると、日本が如何にマヌケでお人好しなのかということがわかります。 Read the rest of this entry »