実況の森中直樹アナウンサーが何度も「歴史にのこる名勝負」というような発言をしていたが、その言葉がぴったりの試合だった。フェデラーが2セットダウンで何度も追いつめられながら、感情を抑制し自分を信じて「勝利を収めるためにどうしたらいいか」を沈思黙考しているような態度が見事だった。準決勝でのフェデラー対サフィン(ロシア)の時のような、サフィンが感情を抑えきれずラケットを椅子にぶつけるようなことは一切無かった。フェデラーは実にジェントルマンだった。

 そして、もう一つ印象に残ったのは、ナダルが勝利してファミリー・ボックスによじ登ったが、その際誰からかスペイン国旗を渡されたのだが、ナダルはそれを肩にかけることはあったが、国旗を広げて誇示することは一切無かった! 実に爽やかだった。私が思うに、スペインとかスイスとかの名誉をかけた試合ではなかったことが明らかだったからだ。今さら国旗を掲げて誇示しなくても、誰もがフェデラーがスイスで、ナダルがスペインだということは知っているからだ。センターコートを見回しても国旗はほとんど見られなかった。ウィンブルドンとはそういうところなんだということをあらためて認識した思いだ。



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4 Comments

  1. #
    1  理子
    2008年07月07日 at 6:27 PM

    《参考記事》
    http://www.cnn.co.jp/sports/CNN200806070001.html?ref=reca
    2008.06.07 Web posted at: 10:47 JST Updated – CNN
    スポーツ
    決勝はナダル対フェデラーに 全仏テニス男子シングルス

    (CNN) テニスの4大大会の今季第2戦、全仏オープン第13日は6日、パリのローランギャロスで男子シングルスの準決勝があり、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)と、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)がそれぞれ決勝に進んだ。

    フェデラーはノーシードのガエル・モンフィル(フランス)に、6─2、5─7、6─3、7─5で勝った。

    ナダルは第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6─4、6─2、7─6のストレート勝ちを収めた。

    決勝では、フェデラーが勝てば生涯グランドスラムの達成となり、ナダルが勝てばビョルン・ボルグ(スウェーデン)以来の大会4連覇となる。

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  2. #
    2  理子
    2008年07月07日 at 6:29 PM

    《参考記事》
    http://www.asahi.com/sports/update/0706/KYD200807060002.html
    ナダル、第2セットも連取 ウィンブルドン男子単決勝
    2008年7月7日0時20分
     【ウィンブルドン(英)=稲垣康介】最終日は男子シングルス決勝があり、史上2人目、122年ぶりの6連覇を狙う第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)と、初優勝を狙う第2シードの、ラファエル・ナダル(スペイン)が対戦した。

     雨で30分余り遅れて始まった試合は、ナダルが6―4、6―4で2セットを連取。サーブを徹底的に相手のバックハンド側に集め、フェデラーのフォアを封じた。第3セットはナダルが4―5とリードされたところで雨のため中断した。

     2人の決勝での顔合わせは3年連続。フェデラーが勝てば、ウィンブルドンでの連勝記録(相手の棄権による勝ち上がりを含まず)を41に伸ばし、ビョルン・ボルグ(スウェーデン)が76~81年に樹立した大会記録に並ぶ。

     前日の5日は女子シングルス決勝に続いて女子ダブルスの決勝が行われ、シングルスで対戦したビーナス・ウィリアムズ、セリーナ・ウィリアムズ(ともに米)組が、リサ・レイモンド(米)、サマンサ・ストーサー(豪)組を6―2、6―2で破り、6年ぶり3度目の優勝を飾った。

     男子ダブルス決勝はダニエル・ネスター(カナダ)、ネナド・ジモニッチ(セルビア)組が7―6、6―7、6―3、6―3でヨナス・ビョルクマン(スウェーデン)、ケビン・ウリエット(ジンバブエ)組を破った。

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  3. #
    3  理子
    2008年07月07日 at 6:31 PM

    《参考記事》
    http://www.asahi.com/sports/update/0707/TKY200807070003.html
    ナダル初優勝、フェデラーの6連覇阻む ウィンブルドン
    2008年7月7日6時14分
     テニスのウィンブルドン選手権最終日は6日、男子シングルス決勝があり、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)を6―4、6―4、6―7、6―7、9―7で破り、3度目の決勝進出で初優勝を果たした。

     同種目のスペイン人の優勝は66年のマニュエル・サンタナ以来2人目。赤土の全仏オープンと芝のウィンブルドンを同じ年に制したのは、80年のビョルン・ボルグ(スウェーデン)以来28年ぶり。

     フェデラーはウィリアム・レンショー(英)以来122年ぶりの6連覇を目指していたが、果たせなかった。

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  4. #
    4  理子
    2008年07月07日 at 6:39 PM

    《参考記事》
    http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20080707-OYT1T00178.htm
    ナダル初優勝、フェデラーは6連覇逃す…ウィンブルドン

     【ウィンブルドン(英)=大塚貴司】テニスのウィンブルドン選手権は最終日の6日、男子シングルス決勝が行われ、全仏オープン覇者で第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が、史上2人目の6連覇を目指した第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)をフルセットの死闘の末に破り、初優勝を果たした。

     同じ年に全仏とウィンブルドンを制するのは、1980年のビョルン・ボルグ(スウェーデン)以来10人目。この種目でのスペイン人の優勝は、66年のマニュエル・サンタナ以来2人目となった。

     雨による2度の中断も挟んだライバル対決は歴史に残る激戦になり、最終セット第15ゲームでナダルが相手サービスをブレーク。続く第16ゲームで決着を付けた。フェデラーは大会の連勝が40で止まった。

     ◆大会最長、4時間48分◆

     男子シングルス決勝の試合時間は4時間48分に及び、公式記録のそろう1968年のオープン化以降では、この種目の最長時間記録を更新した。従来の記録は82年のジミー・コナーズ―ジョン・マッケンロー(ともに米)戦の4時間16分。

     午後2時の開始が雨のため約30分遅れ、さらに第3セットと最終セットの途中に雨で中断。試合終了は午後9時16分だった。

     ◆ゲーム数も最多◆

     決勝戦の合計ゲーム数62も、54年のヤロスラフ・ドロブニー(エジプト)―ケン・ローズウォール(豪)の58を上回り、同種目の最多記録となった。
    (2008年7月7日05時23分 読売新聞)

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