専門家でないのでこの本がどうなのかということでなく、ノモンハン事件の基本的なことを知りたくて読んでみました。ここでもといいますか、関東軍が暴走して多くの兵士を死に追いやっていくわけです。戦争指導者の無謀と無責任が問われます。当時の新聞報道は、ヒドイものです。戦争の「勝利」ばかりしか報道せず、実際はどうなのか、国民の知りたいことはいっさい報道されず(お決まりの報道)です。
著者 小林英夫/著
出版社名 平凡社
発行年月 2009年08月
サイズ 226P 18cm
販売価格 798円
本の内容
ノモンハンの虚実入りまじった事件像は、どのようにして輪郭が作られたか。当時の新聞報道、郵便検閲の実態、作戦当事者の手記、回想記などを検証し、七〇年前の事件が今に問いかける意味を考える。発掘された関東憲兵隊の検閲資料から、あぶり出される事件の真相。
目 次
序章 最果ての地ノモンハン
第1章 国境紛争の歴史
第2章 ノモンハン事件戦史
第3章 検閲から見るノモンハン事件
第4章 一人歩きしていく事件の虚像
終章 事件があらためて問いかけるもの
ISBN 978-4-582-85483-1
著者情報
小林 英夫(コバヤシ ヒデオ)
1943年東京都生まれ。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授(専攻は日本近現代経済史、アジア経済論、植民地経済史)