著者 池尾伸一/著
出版社名 集英社 (集英社)
発行年月 2009年06月
サイズ 236P 18cm
販売価格 756円
この本を読んで知ったのですが、アメリカの新聞社、とりわけ地方の新聞社では、大手メディア産業に組み込まれての厳しいリストラや、あるいは倒産が相次いでいるそうです。地方の新聞社が潰れると、地方のニュースが地元の人に伝わらず、行政の汚職や議会での話し合われている内容すら伝わらない状態に陥るようです。これを読んで、日本でもその危機は少しずつ迫っているのではないかと思われます。購読料を出してまでして新聞を読む人は確実に減ってきていますから。そのような世の中の傾向に対して、アメリカでは、リストラにあったジャーナリストがサイトを立ち上げていろいろ模索している様子が報告されています。
インターネットのブログを中心とした個人の発信力がこの世の中にどのようなインパクトを与え続けているのか、いろいろな角度から報告されていて興味深く読みました。アメリカの大統領選挙にまで大きな影響力を与えています。あるいは、お隣中国では、地方政府の腐敗などによって苦しめられている民衆の実情をインターネットを通じて知る等は、いままでも知られていますが、徐々に民衆のパワーがネットを通して共産党独裁政権を揺さぶるまでになりつつあるのは、中国版高速鉄道事故の時のネットのパワーで日本にも知られつつあります。
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