1. ポストモダンの正義論「右翼/左翼」の衰退とこれから』仲正昌樹/著 政治思想の啓蒙書のようにも読める。赤木智弘の論文の解説を読んで、彼を知ったし、その深刻さも知った。現在の思想状況を鳥瞰できる本である。「正義」をキーワードに政治思想や哲学を解説していますが、文章が非常に分かり易く書かれているので、思想・哲学を学習するにはいい本だと思いました。モダンだとかポストモダンだとかの概略を知るにも役立ちます。
  2. [英和対訳]決定版 ドラッカー名言集』P.F.ドラッカー, 上田惇生 編訳
  3. 日米同盟vs.中国・北朝鮮』(文春新書)リチャード・L・アーミテージ, 春原剛/著 日本国民への恫喝の書、として捉えている。春原の「はじめに」を読んでみると、アメリカの代理人としての文章だということが端的に表れている。ただし、ふまえておくべき情報が多いので読んで失敗したということにはなりません。
  4. 日米 地獄へ道連れ経済』副島隆彦/著 好きな著者じゃないけど、とにかく買ってみた。

1102973005.jpg この作者(副島隆彦)の文章は、良くも悪くも特徴があって、それが特長なのだろうが、読んでいて気になる人もいるでしょう。文章が乱暴で、日本国家権力(権威)やアメリカの権力に憤りを感じているのが文章の端々で読み取れます。そういうストレートな表現が鼻につくのだけれども、そこを我慢して読んでいると、私は、著者の基本的な考えには同意できるところが多いと思って読んでしまいました。昔、メキシコやアルゼンチンが債務不履行に陥ったことがあったけど、アメリカも刻一刻とそれに近づいていることを懸念します。ドルが崩壊すると、それこそ天と地がひっくり返るほどの影響が全世界にあるでしょう。

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