いま読んでいる本です。『清冽の炎』神水理一郞/著 花伝社 第3巻 「疾駆の秋」
1968年、東大闘争のあった年。まだ半分くらいしか読んでません。民主派とか解放派とか出てきますが、これは、左翼各派を表しているようです。たとえば、民主派というのは、民青。もちろん、反代々木派も出てきます。その当時の学生が何を考え、行動していたかがわかります。今とはかなり違う時代だったことが、たとえば、職業的革命家という言葉が出てくるところにも現れています。その当時を経験した人も、しなかった人も、その当時のものの考え方、青春時代の不安や希望などを考えるのにいい材料かもしれません。ただ、注意しなければならないのは、主人公も書き手も、民青の立場から書いているということです。民青の闘争への関わりであり、民青の青春でもあるわけです。その当時、反代々木であった人が読んだら、これまた違った闘争観で戦っていた、というかもしれません。ノンポリもしかり。
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