いまどき、貸本屋さんがあることは知らなかったです。NHKの「ゲゲゲの女房」に出てきたので昔あったことは知ってはいましたが。宮崎市昭和町にある「輝(き)らら」に行ってみたいです。写真で見ると猫たちはきれいな姿。可愛がられていることがわかります。
朝日新聞デジタル:貸本屋、女性を招く看板猫 浴衣や寅さんルックも披露 – 社会
女性が足しげく通う貸本店「輝(き)らら」が、宮崎市昭和町にある。迎えてくれるのは白のチビ、さばじまのヒメ、うす茶のピュアの「看板猫」3匹と、5万冊の漫画。仕事や子育てに追われる人たちが、素の自分に戻れる「心のオアシス」となっている。
3匹は、吉谷千鶴子さん(49)が経営する広さ60平方メートル弱の店舗で暮らしている。お気に入りの場所は入り口横の本棚で、ウインドー越しに見える寝姿は一見置物のよう。
市内のホテル従業員、谷口真見子さん(29)は「仕事で帰宅が遅くなった時など、店でネコと戯れ、家でお気に入り作品を読むのが至福の時です」。市内の専門学校生、中村吏穂さん(19)は「かわいい」と入り浸るようになった。
吉谷さんが店をオープンさせたのは2001年。通っていた貸本屋が閉店すると聞き、「好きな漫画に囲まれて暮らしたい」と一念発起した。
だが、経営は楽ではなかった。ゲーム人気に不景気が重なり、5年後には売り上げが5分の1に。多いときは市内に10店以上あった貸本屋は、ほとんどが姿を消していったという。
そんなとき、ある雨の夜に、びしょぬれの女子高生が店を訪ねてきた。生まれたばかりの子猫3匹を拾い、「もらい手が見つからなかった」という1匹を抱えていた。店の台所で飼い始めると、自然に客とも仲良くなった。
そのうち、衰弱した猫や生まれたばかりの子猫も持ち込まれ、手分けして育てるなど、客同士の交流にも発展。これまでに20匹以上がもらわれていった。
猫たちは客が持ち寄った衣装で、浴衣姿やサンタルック、時にはかんかん帽姿の「寅さん」にも変身する。チラシを配っても、ラジオでPRしても増えなかった客数が上向き始め、今では女性客が7割を占めるまでになった。