小熊英二のこの分厚い本上下二冊、この暑い夏(2011年7月と8月)に公立図書館で借りて読みました。いずれ自腹を切って購入したいと思っています。
時代の雰囲気・影響力をまともに受け止めてしまった人達は、日大闘争、東大闘争の全共闘の活動家になったり連合赤軍の活動家になったりした。この影響力をさらりとかわした人達もいたわけだけれども、その違いは何なのか。「主体性」ということがキーワードになっていた時代。「主体性」に振り回された時代でもあった。
著者 小熊英二/著
出版社名 新曜社
発行年月 2009年07月
サイズ 1091P 22cm
販売価格 7,140円
本の内容
「あの時代」から40年。あの叛乱は何だったのか。時代の政治・経済状況から「全共闘世代」の文化的背景までを検証し、「あの時代」をよみがえらせる。60年安保闘争から日大闘争、安田講堂攻防戦までを描く上巻。
新宿事件、高校闘争、内ゲバ、爆弾事件、べ平連、リブ、そして連合赤軍。「あの時代」の後半期に起きたパラダイム転換は、何を遺したのか。後世への真の影響を初めて明らかにし、現代の「私たち」の位置を逆照射する下巻。
目 次
時代的・世代的背景(上)-政治と教育における背景と「文化革命」の神話
時代的・世代的背景(下)-高度成長への戸惑いと「現代的不幸」
セクト(上)-その源流から六〇年安保闘争後の分裂まで
セクト(下)-活動家の心理と各派の「スタイル」
慶大闘争
早大闘争
横浜国大闘争・中大闘争
「激動の七ヶ月」-羽田・佐世保・三里塚・王子
日大闘争
東大闘争
ISBN 978-4-7885-1163-7
第3部(高校闘争
六八年から六九年へ-新宿事件・各地全共闘・街頭闘争の連敗)
第4部(一九七〇年のパラダイム転換
べ平連
連合赤軍
リブと「私」)
結論
ISBN 978-4-7885-1164-4
著者情報
小熊 英二(オグマ エイジ)
1962年東京生まれ。1987年東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て、1998年東京大学教養学部総合文化研究科国際社会科学専攻大学院博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教員
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