最近、アマゾンを頻繁に利用するようになりました。やはり、送料の原則無料化が大きいです。私はおもに本を買うのですが、送料無料化はありがたいですし利用しやすくなりました。7ネットで買うよりも早く手に入るし、吹雪の中をセブンイレブンに行かなくてもいいし、中古本が手頃な値段であれば、それも手に入るし。中古本を手頃な値段ですぐに手に入るのは非常に便利です。「シェア絶大 書籍35%、音楽50%」というのはスゴイですね。
ただね、気になることもあります。配送業者さんの単価に影響があるものと思われます。それでなくとも大変なのに、配送業者さんにしわ寄せが行くのは辛い。
<アマゾン>日本上陸10年 送料無料で攻勢
毎日新聞 11月1日(月)22時10分配信
インターネット通販大手「アマゾン」が1日、日本での営業開始10周年を迎えた。取扱商品は当初の書籍から、家電、食品などに拡大。品ぞろえの豊富さと即日配達など独自のサービスが受け、ネット通販を代表する企業に成長した。1日には商品配送の原則無料化を発表するなど、さらに攻勢をかける構えを見せている。一方、ライバルの楽天だけでなく、大手流通グループなどもネット通販に本腰を入れ始めており、アマゾンと国内各社との競争は激しくなりそうだ。【井出晋平、谷多由】「常に(営業)初日の気持ちで無限の可能性にチャレンジしたい」。1日に東京都内で開かれた営業開始10周年を祝うイベントで、アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は意気込みを語った。
◇シェア絶大 書籍35%、音楽50%
アマゾンは日本での業績を公表していないが、流通業界の週刊紙「週刊日流eコマース」の推計によると、09年の売上高は約4000億円で楽天(2982億円)を上回る。富士通総研が7月に実施したインターネット通販利用者調査によると、書籍購入者の約35%、音楽ソフト購入者の約5割がアマゾンを利用しており、ネット市場での存在感は大きい。
アマゾンジャパンは、書籍、音楽・映像ソフトや家電などの自社販売分に加え、雑貨、食品、洋服、靴など、社外店舗からの受託販売を拡大することで品ぞろえを強化。09年には米アマゾンのサイトが日本向けに電子書籍端末「キンドル」の販売も始めた。現在の商品数は約2000万点。書籍や音楽・映像ソフト以外の商品の売り上げは4割程度にのぼると見られる。
充実した品ぞろえの背景には、自前の物流センター整備がある。2日には国内5カ所目の物流センターを大阪府大東市に開設。宅配業者への大口委託も可能になり、配送時間とコストの圧縮も実現。1日からの送料の原則無料化につながった。
利用者の購入履歴を分析して「おすすめ商品」のメールを送ったり、仕入れや在庫管理に生かすのも特徴。新商品の発売前には先行予約を実施し、大量発注を武器に値引き交渉に臨んでいる。
◇配送サービス向上で対抗 国内各社
アマゾンを追う国内各社も顧客獲得に躍起となっている。
経済産業省によると、国内の09年のインターネット通販の市場規模は約6兆7000億円。パソコンやインターネットの普及を背景に、5年間でほぼ倍増した。国内大手、楽天の「楽天市場」の売上高も5年間で2倍以上に増加。品ぞろえも約6800万点とアマゾンを上回っている。
だが、配送サービスの弱さから売上高で後れを取っていたとみて、08年10月に翌日配達サービスを開始。今年3月には物流会社を設立し初めて自前の物流施設を設けた。10月からは複数店舗で買った商品を一括配送するサービスを始めて追い上げを図る。
大手流通もネット通販に本腰を入れる。セブン&アイ・ホールディングスは昨年12月、グループ各社のネット通販事業を「セブンネットショッピング」に統一した。ポイント利用や商品の受け取りを店舗でもできるようにするなど、グループの総合力でシェア拡大を狙う。
高齢化や共働き世帯の増加で、商品を宅配するネットスーパー人気が高まるとにらんだ流通各社の動きも急だ。すでにイオンなど大手をはじめ、東急ストアなどが進出。住友商事は、09年10月からサミットと共同で専用倉庫と配送網を整備し本格参入した。住商は、専用の食品加工工場を拡張する計画という。
富士通総研の田中秀樹マネジングコンサルタントは「ネット通販は、物流・配送面のサービスを向上できるかで勝敗が決まる。それらのノウハウがあるのがアマゾンの強み」と指摘する。
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