32096933.JPG サブプライムローンの破綻を起点にした世界的な金融危機。もはや世界大恐慌は避けられないと考えても間違いはないでしょう。その原因の一端であるサブプライムローンを売っていた人物による赤裸々なサブプライムローン業界の告白です。日本でも、80年代後半に不動産バブルがあったのを記憶している人も多いと思いますが、サブプライムローン問題は、住宅を取得するほどの蓄えや収入がないのに住宅バブルによって住宅を取得できるようになってしまった米国で、何故そのような仕組みが出来上がってしまったのか、つまり、インチキな仕組みが出来上がってしまったのかを現場のサイドから記述されています。現在の世界的な金融危機を原因までさかのぼって調べたい人に向いている本かもしれません。

著者/訳者名 リチャード・ビトナー/著 金森重樹/監訳 金井真弓/訳
出版社名 ダイヤモンド社 (ISBN:978-4-478-00589-7)
発行年月 2008年07月
サイズ 280P 19cm
価格 1,680円(税込)

本の内容
サブプライム業界に最前線で関わってしまったレンダー(貸付業者)の懺悔と糾弾。
(1)一握りのリーダーの不正行為で引き起こされる大半のビジネスの厄災と異なり、業界の端から端まで広がる、体系的な問題の結果だということ。
(2)全米国人の65%が住宅を所有しているせいで、これまでにないほど多くの人に広範囲の影響を与えた。
(3)不動産市場の現在の下落が止まって損益の計算がされたら、損失額は何兆ドルにもなるだろう。

目  次
第1章 転換点
第2章 サブプライムローンというビジネス
第3章 ブローカー:モーゲージ・ファイナンスの弱点
第4章 ローン借り入れのための芸術的な手口
第5章 ウォール街と格付け機関:最悪の強欲者たち
第6章 断片をひとつにまとめる
第7章 再び軌道に乗る

著者情報
ビトナー,リチャード(Bitner,Richard)
コーネル大学とノーザン・アリゾナ大学で学位を取得後、GEキャピタルやGMAC(ゼネラルモーターズの金融子会社)で住宅金融の仕事に9年間携わった後、2000年9月にサブプライムローン会社、ケルナー・モーゲージ・インヴェスツメント社をテキサス州ダラスに設立、取締役を務める。2005年末に事業の悪化からサブプライム業界を離れ、住宅ローン業界に関する執筆・講演活動を始める。現在は出版とコミュニケーション関連事業の会社、LTVメディアの代表取締役

金井 真弓(カナイ マユミ)
税理士事務所、損害保険会社などで勤務後、フリーの訳者として独立



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