この本は、岩波書店で「哲学塾」と題してシリーズ化されている中の一冊です。一般読者向けに書かれているもので比較的読みやすく書かれています。著者は、現象学を専攻している学者なので、現象学的なものの見方で書かれていて、現象学がどういうものなのかを知るのによいかもしれません。
私は、2回に分けて読んでしまいましたが、150頁ほどの薄い本なので一気に読んだ方が理解しやすいかもしれません。
著者/訳者名 村田純一/著
出版社名 岩波書店 (ISBN:978-4-00-028154-6)
発行年月 2007年10月
サイズ 150P 18cm
価格 1,365円(税込)
本の内容
古代ギリシアの「汝自らを知れ」という格言は、今日も哲学を貫くテーマでありつづけています。「わたし」は思考するだけではなく、身体があって他者や周囲の世界とかかわり、知覚し、行為し、情動をもって意志決定します。脳科学・認知科学の知見も織り込みながら、さまざまな「わたし」の諸相を探険する「心の哲学」の講義。
目 次
第1日 「わたし」の起源
第2日 身体としての「わたし」
第3日 他者との出会い
第4日 わたしの「内面」
第5日 考える「わたし」そして/あるいは行為する「わたし」
第6日 脳と心
第7日 「わたし」の消滅
補講 色彩をめぐる他者問題 わたしの見ている色はあなたと同じだろうか?