31803934.JPG やっと最近、どうゆう本を読めば世界のグローバリズムの問題を扱っているかわかってきました。この本も、先日紹介した佐和隆光氏の『資本主義は何処へ行く』に出てくる人物で、確か、田中宇氏の論文にもしばしば登場する学者です。これから、じっくり読んでみようと思います。

著者/訳者名 ジョセフ・E.スティグリッツ/著 楡井浩一/訳
出版社名 徳間書店 (ISBN:4-19-862254-X)
発行年月 2006年11月
サイズ 414P 20cm
価格 1,890円(税込)

本の内容
自由化と民営化を旗頭にしたグローバル化は、すべての国、すべての人に未會有の恩恵をもたらすはずだった。ところが今、われわれに訪れたのは、一握りの富める者のみがますます富んでいく、世界規模の格差社会だった。一体これはなぜなのか?ノーベル賞経済学者スティグリッツが、アメリカのエゴにゆがめられたグローバル化のからくりを暴き、すべての人々に利益をもたらす新システムを提言する。

目  次
第1章 不公平なルールが生み出す「勝者」と「敗者」
第2章 発展の約束 ワシントン・コンセンサスの失敗から学ぶ
第3章 アメリカを利する不公正な貿易システム
第4章 知的財産権を強化するアメリカの利権集団
第5章 天然資源の収奪者たち
第6章 汚染大国アメリカと地球温暖化
第7章 多国籍企業の貪欲 グローバルな独占を阻止する
第8章 債務危機への道すじ 借りすぎか?貸しすぎか?
第9章 外貨準備システムの崩壊と「ドル大暴落」
第10章 民主的なグローバリズムの道

著者情報
スティグリッツ,ジョセフ・E.(Stiglitz,Joseph E.)
2001年「情報の経済学」を築き上げた貢献によりノーベル経済学賞受賞。1943年米国インディアナ州生まれ。エール大学はじめオックスフォード、ブリンストン、スタンフォード大学で教鞭をとる。1993年クリントン政権の大統領経済諮問委員会に参加、95年より委員長に就任し、アメリカの経済政策の運営にたずさわった。97年に辞任後、世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミストを2000年1月まで務める。行動する経済学者として、世界を巡りながら経済の現状を取材し、市場万能の考え方を強く批判。現行のグローバル化がもたらす様々な弊害に警鐘を鳴らす。2002年の著書『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』(小社刊)は、世界38カ国で翻訳刊行され、世界的ベストセラーとなった。続いて2003年『人間が幸福になる経済とは何か』(小社刊)では、アメリカの狂騒の90年代を分析した。現在はコロンビア大学教授

楡井 浩一(ニレイ コウイチ)
1951年北海道大学卒業。英米のノンフィクション翻訳で活躍



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